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屋久杉巨樹・著名木

■縄文杉(じょうもんすぎ)

縄文杉(じょうもんすぎ)
縄文杉DATA
樹高25.3m
胸高周囲16.4m
推定樹齢2000年代~7200年
標高1300m
場所大株歩道沿い
解説
1966年に発見された縄文杉は現在確認されている最大の屋久杉です。
背が低いずんぐりした樹形は台風の常襲地帯に育つ屋久杉の特徴をよく表しています。また、凹凸の激しい幹は江戸時代に利用できない巨木として切り残されたことを示しています。樹齢7200年という説もありますが、中心部が空洞になっており、その内側から採取した資料の科学的計測値は2170年となっています。
登山者の踏圧により根が傷むことがないよう1996年に展望デッキがつくられました。また、2009年より荒川登山口へは通年(3月~11月)車両乗入規制が行われ、登山口からは往復で10時間程の本格的な登山コースとなっています。
2005年に折れたおよそ1000歳の大枝(全長5m、直径1m)は、数千年を生きる縄文杉の生命力や森の成り立ちを知る手がかりとして「縄文杉いのちの枝」と名付けられ、屋久杉自然館に展示されています。

■大王杉(だいおうすぎ)

大王杉(だいおうすぎ)
大王杉DATA
樹高24.7m
胸高周囲11.1m
推定樹齢3000年
標高1190m
場所縄文杉登山ルート大株歩道沿い
解説
急斜面にあり、根元の上と下で5.3mもの落差があります。下部に大きな割れ目があり、中は空洞になっています。
縄文杉が知られるまでは、最大の屋久杉といわれて『大王』の名前がつけられました。

■ウィルソン株

ウィルソン株
伐採された屋久杉の大きさ(推測)DATA
樹高42m
胸高周囲13.8m
推定樹齢2000年余
標高1030m
場所縄文杉登山ルート大株歩道沿い
解説
大正時代に屋久杉を調査し、大株を紹介したアメリカの植物学者ウィルソン博士にちなんで名付けられました。
300年程前に伐採された切り株で、中は大きな空洞になっています。巨木が伐採された後、根際には次世代の3本の小杉が生えています(切り株更新)。

■夫婦杉(めおとすぎ)

夫婦杉(めおとすぎ)
夫婦杉DATA
樹高左(妻) 25.5m
右(夫) 22.9m
胸高周囲左(妻) 5.8m
右(夫) 10.9m
推定樹齢左(妻) 1500年
右(夫) 2000年
標高1230m
場所縄文杉登山ルート大株歩道沿い
解説
3m程離れた2本の巨木の枝が10m程の高さでつながっています。杉は融合しやすいのですが、これほど高い位置でつながっているのは珍しいことです。夫婦が手をたずさえたような姿です。
秋には着生樹のマルバヤマシグレとナナカマドの紅葉が美しく色づきます。

■紀元杉(きげんすぎ)

紀元杉(きげんすぎ)
紀元杉DATA
樹高19.5m
胸高周囲8.1m
推定樹齢3000年
標高1230m
場所安房林道沿い
解説
車道沿いにあるため、気軽に見ることができる屋久杉です。安房から車で50分、ヤクスギランドから15分程でたどり着きます。
クレーン車による詳しい調査が行われ、着生樹の様子が明らかになりました。紀元杉は特に着生樹が多く、10種類以上が着生しています。
枯れていた先端部分は、2012年4月に安全の為に切り離され、屋久杉自然館に展示されています。(全長150cm 直径60cm)

■仏陀杉(ぶつだすぎ)

仏陀杉(ぶつだすぎ)
仏陀杉DATA
樹高21.5m
胸高周囲8.0m
推定樹齢1800年
標高1010m
場所ヤクスギランド50分コース沿い
解説
小平坦地のうっそうとした湿度の高いところに立っています。空洞化が進み、樹勢は著しく衰えています。右上方に出ている枝が元気ですが、これは着生した別個体ではないかと思われます。
大勢の人が訪れるところで、根を踏まないよう平成9年に展望デッキがつくられました。

■ひげ長老

ひげ長老
ひげ長老DATA
樹高32.0m
胸高周囲9.5m
標高1060m
場所ヤクスギランド150分コース沿い
解説
尾根の近くですが、流れのある小沢地で、湿度が高いところにあります。着生が多いのが特徴で、多数の根が幹に絡みついています。
平成12年に屋久島で開催された世界自然遺産会議記念の公募による命名で、屋久島在住の当時小学1年生が名付け親です。着生がお年寄りの髭のように見えるから、と説明しています。

■弥生杉(やよいすぎ)

弥生杉(やよいすぎ)
弥生杉DATA
樹高26.1m
胸高周囲8.1m
推定樹齢3000年
標高710m
場所白谷雲水峡 弥生杉コース
解説
上部の枝分かれの様子や複雑な幹の形などから、利用不適として江戸時代に切り残された代表的な屋久杉といえます。
比較的低い標高にあり、見事なイスノキ林が周囲にある照葉樹林帯に生育する屋久杉です。

■三本足杉(さんぼんあしすぎ)

三本足杉(さんぼんあしすぎ)
三本足杉DATA
樹高25.0m
胸高周囲3.9m
標高800m
場所白谷雲水峡 奉行杉コース
解説
根元が3つに分かれて大きく張り出した比較的若い屋久杉で、その名のとおり特徴ある姿をしています。
倒木あるいは転石に着生して成長し、それらを大きく抱え込んだと思われます。その後、土台となったものが押し流されて、現在のような姿になったのでしょう。